こんばんは、日生 誕(ひなせ たん)です。
ちょっと気になる意見がありましたので、今回はその話です。
そんな人は居ないだろうと思っていたのですが、いるんですね。
日本語を使用している人=日本人と思っている人。
この先、その考え方は危険ですよ、という話です。
・日本人の民度が下がってきた?
ある人のこんな意見がありました。
「SNSなどに書き込まれた内容を読むと、日本人の民度が下がってきたと感じる。平気で人を傷つける。思いやりがない。炎上やバイトテロなど、モラルの低下も著しい」
ふむ。もっともらしいことを仰っています。
でもね、この人は何をもって「日本人」と判断しているのでしょうか。
・・・・・・日本語で書かれているから、らしいのです。
そんな馬鹿な。
ネットに書き込まれた内容からは、それを書いた人の国籍、性別、年齢などは分かりません。
日本語で書かれていたからといって、日本人が書いたとは限らないのです。
個人が特定できる形にしたSNSなら判定可能でしょうが、その場合は「個人」の話になるはずですので、「日本人」というくくり方は不自然です。
「日本人」を悪く言いたいだけなのではないか、と勘ぐってしまいます。
・人は見掛けで国籍を判断できない
人の見た目からも、国籍なんて分かりません。
姿や使用している言語は日本語なのに、国籍は違う国の人、たくさんいますよね。
それとは逆に、見た目は外国人のように見えるけど、国籍は間違いなく日本人。
こういった人もたくさんいます。
「見た目で国籍を判断するのは愚かな行為です。差別にも繋がりかねない」
と言えば、多くの人が当然と思いますよね。
ところが、
「使用している言語が日本語だからといって、日本人とは限らない」
という考え方は、意外と浸透していないようなのです。
・Amazonの評価は、今はまだ笑える
知っている人は笑いのネタくらいに楽しんでいますが、知らない人はAmazonの評価を真に受けている可能性がありますね。
あるジャンルの商品などに多いのが、やらせレビュー・さくらレビューと呼ばれるものです。
変な日本語の文章。
ユーザー名が日本人名のフルネーム。
文字数がどれも一定。
星5にばかり偏っている。
評価された時期が一定期間に固まっている。
発売から間もないのに評価件数が多い。
同ジャンルの商品と比べて、評価数が飛び抜けている。
評価者の他のレビューの投稿日が一週間ごとなど、一定の間隔を置いて書かれている。
複数のレビューを、同じ日にまとめて書いている。
レビューしている商品がおかしい。違う種類のスマホフィルムを連続して3つ買っていて、どれも高評価とか。
中国企業の商品は評価が高く、日本企業の商品は評価が低い。
こういった商品の評価を信じてはいけません。
ただ、今後はどんどん巧妙になってくると予想されます。
粗悪な品を間違って買ってしまわぬよう、評価を盲信するのは避けましょう。
・誰が言ったかを気にしすぎている
日本語を使用している人=日本人と思っているのは、使用された言語から、相手のバックボーンを読み取ろうとしているからではないでしょうか。
『どういった意見か』ではなく『どういった人が言ったのか』を気にしすぎているのだと思います。
日本語を使っていると、「同族だと思って安心する」「同じ価値観を共有している」という意識もあるのかもしれません。
でも、これからどんどん増えますよ。日本語が使える外国人は。
日本語で書いてあるから日本人だ、という時代ではありません。
Amazonのレビューのように、その意識を悪用する人達も出てきています。
ネットの意見は、どういった人が言っているかは関係ありません。
意見そのものをどうとらえるか、どう感じたのか、どう思ったのか。その方が大切です。
誰が言ったかではなく、その内容。
日本人が言ったから正しい、ではありません。
外国人が言っているから正しい、でもありません。
意見そのものに注目しないと、この先、真実を見極めることはできません。