ひなせたん 寝る前に考えた

空想・夢想・妄想が主な成分

読書感想文という叙述トリック

こんばんは、日生 誕(ひなせ たん)です。

 

古今東西、色々なミステリー小説ってありますよね。
そのトリックの一つに、叙述トリックというものがあります。文章によって認識を狂わせ、読者をミスリードするトリックですね。

 

この叙述トリックですが、日本で一番、多くの人が騙されたのが、
「読書感想文」だと、私は思うのです。

 

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名前にトリックが仕掛けられている!

だって、ほとんどの人が
「本を読んで感想を書く」ものだと、思わされていますよね。
あるいは「文章を書いて学ぶ」ものと。

 

本当は、「先生(大人)が良いと思う文章を書く」という、空気を読む為の訓練なのです。

 


●読書感想文の叙述トリック

 

空前絶後のトリックです。みんながこの叙述トリックに騙されています。

 

究極的に言ってしまえば、本を全部読む必要も無いのです。
感想どころか、全く関係の無い話を書いても、「読書感想文」としては成立します。

 

陥りがちな罠としては、「読書」と書かれているので、せっかく読んだ本の内容に触れないといけないと思って、あらすじを書いてしまう。本を一冊読むことにつまずく人もいるでしょう。

あるいは、「感想文」という名にミスリードされて、自分が思った感想を書こうとしてしまう。もしくは、こういった事は書かない方が良いと空気を読みすぎて、まとまりのない文章になってしまう。

 

「読書感想文」は、ただの感想を書くのが正解ではありません。

 

先生に評価される為に、こんなお利口なことを考えて文章にしました、が正しい。

作文のルールを理解した上で、文章力を先生に見せつけましょう、が正しいのです。

 

 
●読書感想文を嫌いになる

 

私も今でこそブログを書いたりしていますが、学生時代は文章を書くのが全く好きではありませんでした。

思い返すと、いつも作文を嫌々書かされていた、という記憶に通じます。

 

原稿用紙を無理矢理に埋める、楽しくない作業。
小手先のテクニックで、マスをとにかく埋めてやろうと考えていました。ここは漢字ではなくひらがなで書いた方が文字数が多いとか、文字数が少ないところで改行したら量を稼げるとか。

 

全く、国語力とか文章力の成長に結びついていません。

 

「読書感想文」の課題図書にしても、自分が好きなファンタジーじゃダメなの? ホラーやSFとかは? ライトノベルは? ショートショートは? 自己啓発本では? とか不満がありました。

映画を見ての感想文ではダメなのか、興味があることについて書けではダメなのか、文章を書く以前の問題として、課題に納得していない状態でした。

 

それに、「読書感想文」を書いても、先生のリアクションが全くと言って良いほど何もありません。赤ペンで間違いを指摘される位です。

 

文章を書いた成果って、読んだ人の反応のはずでしょう?

これだと、また書こうという気持ちにならないと思います。

褒めもせず、間違いの指摘だけ。中身に関するリアクションは無し。
人に物事を教えるにあたって、苦手意識を産む、最悪の手法です。

 


●読書感想文で、本当に文章を学ぼうとするなら

 

ブログを書くようになって、文章を書くのに苦労しています。

 

もう私もいい年なんですが、まともな文章の書き方が身に付いていない。これではイカンという事で、本を買って勉強しています。

 

学生時代を思い返してみても、作文のルールは大まかに習ったけど、文章そのものの書き方、魅力的な文章の書き方は習っていませんでした。基本と言えるようなルールでさえ、学校では教えてもらっていないのでは無いでしょうか。

 

句読点の打ち方とか、未だに論理立てて説明できません。

文法についても、知識としては知っていても、正確に使いこなせている人って少ないと思います。


多くの人が思っているのは、「読書感想文」は文章の書き方を学ぶ為の物、ですよね。

書くことで学ぶ。

でも、ただの書きっぱなしで終わってしまっています。

 

どうすれば良くなるのか具体的なフィードバックが無い。具体的な問題点の指摘、文章の添削、書き直し、といったトライアンドエラーを繰り返す事で文章力は成長すると思うのですが、「読書感想文」でこれをやったという話は聞きません。宿題として提出して、点数が付いておしまい。

 

自分の考えを文章にすることや、文章作成のルールを理解することは本当に大切なのに、学生時代に学ぶチャンスが活かされていない。社会人になるとさらに悲惨で、独学で学ぶしか方法がありません。

 

 

●読書感想文に求められている正しい書き方

 

・課題図書を読む

そもそも、どんな本でも可とすると、評価する側が混乱します。先生だってそんなに多くの本の内容は把握できません。本が指定されている場合、生徒にこんな事を書いて欲しい、こういった点に気付いていれば良い、という大まかな指標を設定しやすいのです。本当にその本を読んだのか確認したいから感想文を書かせている、という側面もあるでしょう。お利口さんなら、指定された本をおとなしく読みましょう。課題図書になるような本でしたら、決して悪い本では無いはずです。

 

・文書の書き方は自主的に勉強する

先生が教えることが出来るのは、国語の作文の技術や基本の部分だけ。文章の細かい点までは教え切れません。親や塾の先生などから学べないなら、自主的に勉強するしかありません。「文章の書き方」が書かれた本を読みましょう。

 

・大人が感心するような事を書く


良い子になって下さい。評価がしやすいことを書いて下さい。偉人伝を読んだら、その人を育てた親が素晴らしかった、という答えを出すのが正解です。そうすれば、感想文を読んだ先生やあなたの親も「素晴らしい子に育ってくれた」と喜んでくれます。あえて変化球で勝負する方法もあります。意識するのは、賞を取るような作文を書くとしたら、どんなことが書かれていたら大人は感心するか、です。空気を読む力が試されます。その分、対策を立てる事が出来ます。先生が好きそうな内容を書く、これです。


●ひなせの考える読書感想文

 

面白い文章は人と違う視点から生まれると思います。

もちろん、読み手がいる、という意識は大前提。重要です。

 

そう考えると、先生に読んでもらうための「読書感想文」は、文章を書く楽しさが感じにくいと思えるのです。だって、お利口さんにならないといけない、という視点にどうしてもなってしまうので。

 

もし、文章を書く楽しさを感じたいのなら、

「友達がその本を読みたくなるような作品紹介文を書こう」

という形にした方が、良いと思います。

文章の書き方とか、原稿用紙の使い方といった直すべき部分に関しては先生がチェック、内容に関しては、友達が読んでとにかく褒める。出来れば、手直しもして完成度を上げるにはどうしたら良いかまでしっかりフォローする。そうすれば、もっと文章を書く楽しみも生まれると思います。