ひなせたん 寝る前に考えた

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職人タイプはダメな連中というレッテルを貼る。スペシャリストを軽んじる風潮。

こんばんは、ひなせです。

 

会社に勤めていて不思議なのが、職人タイプの人はダメ、という風潮があることです。

 

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職人タイプは本当にダメ?

私が働いている会社でも、挨拶がどうとか、コミュニケーション能力がどうとか理由を付けて、そういった人達がマイナスの評価をされています。

 

なぜなんでしょうか?

 

一つのことをコツコツやる人や、特定の場面なら能力を発揮できる人。
そういった人を上手く使うのが上司の仕事のはずです。

 

特にネット関連の仕事なんて、知識やスキルが無ければ話になりません。
しかし、尖った能力を持つ人ほど、他者との付き合いが苦手だったりもします。

 

専門知識を持つスペシャリストを軽んじる風潮。
職人タイプはコミュニケーション能力が低くて、ダメな連中というレッテル。

 

こういった考えがなぜ生まれるのでしょうか。

 

答えは簡単。
組織のトップや上層部に、コミュニケーション能力が無いからです。

 


ダメな上司は「仕事の内容」と「人の能力」を理解できていない

 

ちょっと野球に例えてみましょうか。
野球選手を想像してみてください。

 

一言に野球選手といっても、能力は様々です。

 

足が速い人。バッティングが得意な人。
守備が上手い人。肩が強い人。

 

もちろん、長所だけでなく、短所もあります。

 

バッティングが得意だけど、足は遅い人。
守備が上手いけど、バッティングは苦手な人。

 

全ての能力が高いなんてことはほとんどありませんから、
こういった長所と短所を考えながら、ポジションや打順を決める必要があります。

 

「この選手は肩が強いからライトを守ってもらおう」
「打撃はイマイチだけど、ショートを守らせたら一流だ」
「足が速いから打順は一番がいいな」
など、能力を判断材料にして、適材適所に人を配置するわけです。

 

では、上司が「仕事の内容」と「人の能力」をしっかりと理解していなかった場合はどうなるでしょう?

 

上記の「肩が強い人はライト」「ショートは守備力重視」「足が速い人は1番バッター」のような、ポジション適性を考えずに人を配置しようとします。

 

新入社員全員に、店舗の店長を目指させる。
SEやプログラマーも営業をさせる。
一人でなんでもできる社員を作ろうとする。
現場で結果を出したら自動的に管理職。
こんな話はよくあります。

 

職種や職場によって、求められる能力が違う。人には適性がある。
当たり前です。

 

ですが、適材適所での人材配置を行うためには「仕事の内容」と「人の能力」を上司がしっかりと把握しないとできません。

 

仕事の内容を理解するためには、人の話を良く聞く必要がありますし、
人の能力を見極めるのは、大切なコミュニケーション能力の一つです。

 

それが分からない人ほど、
「仕事は誰がやっても同じ。大切なのはコミュニケーション能力」
などと言っていたりします。

 


プロとしての意識が低く、草野球をしようとしている

 

コミュニケーション能力が低く、人を使うのが苦手な人は、仲良しチームを作ろうとします。
仲の良い人たちで集まろうって感じで。
そのほうが楽なんでしょう。
あとは、コミュニケーション能力=人と仲良くする能力、と思っているのか。

 

もちろん、職場ですから、気の合う仲間と気軽に働きたいという意識はあるでしょう。
ただ、それが行き過ぎて、「この輪に入れない人はダメな人」にまでなっている。

 

それが、挨拶の声が小さいとか、人と話すのが苦手とか、そんな話。
そんなことで人を選別するって、どれだけ人としての器が小さいんでしょう。

 

問題は、そのチームで勝っていけるのか、という話です。

 

勝つためには厳しさも必要です。

 

これが野球なら、チーム内で競争もしないといけない。ポジション争いは熾烈です。
毎日の試合を戦いながら、人を育てないといけない。
本当に必要な人材を、お金を使って他から引っ張ってくることもある。


決して仲が良い人達で集まるわけではありません。

 

この状況でスペシャリストが軽んじられるのは、
プロとして戦っているのではないからです。

 

仲良しでチームを組んで許されるのは、草野球だからです。
仕事に対する姿勢として、アマチュアです。

 


スペシャリストを正しく評価できない

 

まだ野球の例えが続きます。

 

実は、プロ野球の世界でさえ、スペシャリストが評価されていない時期がありました。
例えば、「中継ぎ」や「抑え」の投手。

 

昔は、先発ピッチャーになれない人の仕事のように思われていました。
優秀な投手は先発をやって当たり前。

 

それが今では、良い「中継ぎ」や「抑え」のピッチャーが存在することが、
強いチームの条件のように言われるまでになっています。

 

評価されるようになったのは、やはり数字です。
防御率や登板数、ホールドやセーブのポイントなど、指標があることで評価されるようになりました。

 

スペシャリストに求められるのは結果。


やはり、数字が伴わないと評価されにくいというのはあると思います。

 

そして、そのスペシャリストを使う側の上司としては、
しっかりと数字の持つ意味を理解して、評価してあげる必要があります。


決して、曖昧な印象や、好き嫌いで判断してはいけません。

 


チームで戦う意味

 

仕事も野球と同じチーム戦です。


似たタイプの選手を集めても、そのチームは強くありません。
それぞれのポジションに、能力を発揮する選手を配置して戦わないといけない。

 

「強いチームは仲が良い」とも言います。
それは、お互いに助け合いながら戦うことで、信頼関係が生まれるからです。

 

決して、仲が良い選手を集めたから強い訳ではありません。
順番が逆です。

 

人にはそれぞれ、長所もあれば短所もある。
何かその人に欠点があるのなら、その部分をチームで助けてあげればいい。

 

「人と話すのが苦手? それなら大丈夫。自分がフォローする」って、どうして言えないのでしょう?


人を助けるのを、面倒だと思っているのでしょうか。
思いやりって、かなり重要なコミュニケーション能力では?

 

職人タイプはダメな連中というレッテルを貼る。スペシャリストを軽んじる風潮。


それは、そういった人たちを理解しようとする、コミュニケーション能力の不足から来ています。