ひなせたん 寝る前に考えた

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富士山の登り方

こんばんは、ひなせです。

 

今年も富士山が開山しました。本格的に山登りシーズンですね。
今日の話は、富士山の登り方のコツについてです。

 

私は登山が趣味の一つでして、実は富士山には5回も登っています。
富士山はちゃんと準備をしていれば、子供やお年寄りにも登れる山なんですが、いくつか気を付けなければいけない点があります。

 

そこで、登り方のコツ・考え方を今日はお伝えします。

 

あくまでも、「登り方」のコツ・考え方ですので、
・山小屋はどこがオススメか?
・富士山のルートごとの特徴は?
・どんな楽しみ方があるか?
なんて話はしません。

 

というか、富士宮口からしか登ったことないし!


5回全部、いわゆる弾丸登山だし!


世界遺産登録されてからは登ってないし!


現在の状況は知らないので、たいしてアドバイスできねぇよ!

 

あくまでも「登り方」だぞ!

 

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御来光


●富士山の登り方 準備がすごく大事

 

・体力こそが正義
始めから元も子もない話ですが、最重要なのは体力です。
この後に出てくる問題も、体力さえあれば、ある程度どうにかなってしまいます。


日頃から運動しておくこと。特に有酸素運動は大切です。

山を登る際は、「50分歩いて10分休憩」といった時間配分で、これを1セットとして登っていきます。
つまり、1時間弱ぐらいの運動、休憩、1時間弱ぐらいの運動という繰り返しになりますので、最低限でもこのペースで運動を続けられるように、準備しておいた方が良いです。

 

目安としては、


10kmをランニングで走る、

もしくは、

途中で休憩を挟んでいいので10km歩く、


この位は出来ないと、登山は辛いです。

 


・富士山の登り方 登山靴
すごく重要です。
スニーカーや、ましてやサンダルで登るのは危険です。
富士山の登山道の石は、噴火の際の溶岩が固まって出来た石ですので、尖ってゴツゴツした部分があります。
登っている最中に擦れたり当たったりして、靴や足にダメージを与えます。

 

靴を選ぶ際ですが、ハイカットと呼ばれる、足首まで固定される登山靴を選んだ方が良いでしょう。これは捻挫防止の為です。


『お気に入りのブランドの靴を、サイズがあっていればいいからといってネットで買う』のはオススメしません。
お店に行って、自分の足に合う靴を選ぶのが重要です。


お気に入りのブランドがとか、どのデザインがとかは二の次です。
とにかく自分の足に合う靴。コレが重要です。


また、実際に使用する靴下を履いてフィッティングを行いましょう。

 

言うまでもありませんが、靴が合わないと、マメが出来たり怪我の原因になってしまいます。足が痛くなってしまったら、全く楽しく無い登山になります。

 

個人的にオススメなのは、靴紐ではなくワイヤーで締めるタイプの登山靴です。
このタイプの靴は、脱いだり履いたりがしやすく、ちょっとした休憩の際に、靴を脱いで足の状態を確認できます。


マメが出来そうとか、すれて赤くなっている箇所があるなら、あらかじめ絆創膏を貼るとか、早めの対応が出来ます。
コレが靴紐だと、面倒に感じてしまって、なかなか確認出来ないんですよ。


あと、休憩時に靴紐を緩めると、疲れ方に差が出ます。登山中、何時間も靴を履いたままだと足に良くありません。

 

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・ウェア・雨具・防寒着

ウェアは、汗が乾きやすい化学繊維の服装を。綿製品とかはダメです。
時々、ジーンズで登っている人を見掛けますが、雨や汗で濡れた場合は悲惨な事になるのでやめましょう。


雨具は必須。いざという時には防寒具としても使用できます。
登山中に雨に濡れた場合は、低体温症による命の危険もあります。

 

夜の寒い時間に登る場合は、防寒着は必須です。
風が防げるウィンドブレーカー系のアウターと、ダウンジャケットのように体温を逃がさないものが必要です。
寒さ対策は後にも書きますが、富士山の気温を舐めていると、痛い目にあいます。

 


●富士山の登り方 食料と水分が鍵!

 

富士登山の場合、ルートにもよりますが、登りに5-7時間、下りに2-4時間位かかります。長時間の行動を強いられますので、食料と飲料は大変重要です。

 

途中の山小屋を利用するなら良いですが、利用しない場合は、全て自分が背負って運ぶ事になります。1リットルの水は、当たり前ですが1kgの重さがあるわけで、多く持っていこうとすれば荷物が重くなります。

 

ただ、この問題はお金の力で解決できます。


よく、富士山にある自動販売機のジュースの値段が高いとかネタにされますが、
持っていくのが大変ならお金で買えば良いわけです。
無理をする必要はありません。
お金の力で解決しちゃいましょう。


食べ物も山小屋が営業している時間なら、その場で食べたり買ったり出来ます。
お金を使うのを渋る必要はありません。

 

持っていく水分と食料の目安ですが、単純に考えて、登山中に失う分をある程度、補給する必要があります。エネルギーが切れると当然ながら動けなくなります。

 

登山中の消費カロリーは、
体重(kg)×行動時間(h)×5=消費カロリー(kcal)

と言われています。


体重60kgの人が、5時間行動する場合だと、
60×5×5=1500 kcalとなります。スゴイ消費カロリーですね。


この場合、「ダイエットになるから」と言って、食べずに登るのはNGです。
途中でエネルギー切れを起こしてしまい、行動不能になる危険があります。
出来れば、1時間事の休憩事に何か食べるのが望ましいです。


また、行動時間が長いので、途中でしっかりとした食事を摂る為に、大きな休憩を入れた方が良いでしょう。

 

そして水分についてです。
体重(kg)×行動時間(h)×5=水分消費量(ml)と言われています。
実は、消費カロリーの計算と全く同じです。


つまり、体重60kgの人が、5時間行動する場合だと
60×5×5=1500 ml、1.5リットルの水分が必要です。

 

この後の高山病対策でも書きますが、登山中の水分補給は重要です。


中には水分補給をカッコ悪い行動(体力が無い人の行動)と考える馬鹿な人がいます。
こんな人には付き合わず、しっかりと水分補給を行いましょう。
消費カロリーを補う意味でも、吸収のされやすさを考えても、スポーツドリンクが適しています。

 

また、高いところ(寒いところ)は乾燥していますので、自分は喉が渇いていないと思っても、水分補給を行った方が良いです。
一度に大量に摂取すると、お腹がタプタプになってしまいますので、あくまでも補給はこまめに。少しずつ。


「喉が渇いたと感じたら、水分補給に失敗している」くらいの考え方で大丈夫です。

 

あと、水分を取り過ぎるとトイレが近くなるのを気にする人がいます。
富士山のトイレは有料で、一回当たり200円など、使用料が掛かります。
これは些細な問題です。気にする必要はありません。小銭を用意しておけば良いだけです。

 

食料と水分の問題は、お金の力を頼りましょう。

 

 

●富士山の登り方 歩き方

 

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実際に登るときのスピードですが、一緒に登る人と喋りながら登れるくらいのスピードが良いです。


息が切れないくらい。苦しくないくらいです。
歩幅も大股にならないように。一歩一歩、足下を確かめながら登る感覚です。

 

富士山を登るとき、普段運動をしない人ほど、調子に乗って早く歩いたりします。
テンションが上がって、子供が突然走り出すのと同じ理屈でしょうか。それとも、自分はこんなに体力があるんだと、強がっているのでしょうか。

 

温かい目で見守ってあげましょう。付き合う必要はありません。

山に慣れた人ほど、ゆっくりと慎重に歩きます。

 

ストックを利用するかどうかは、向き不向きがあります。
疲れてくるとストックそのものが荷物になってしまいますし、上手に使うことも出来ません。


登山に慣れていない人は、使用しなくなった場合の事を考えて、コンパクトに収納できるようなタイプを持っていくほうが良いでしょう。短くして、ザックに縛り付けられるような品です。


焼き印をもらうための六角棒ですが、上記の理由により、オススメしません。
杖として使うにしても、登山用に開発されたストックの方が、遙かに有用です。

 

話が変わって、ちょっと難しいコツになりますが、知っておいてもらいたいのが、

「汗をかきすぎないように登る」という事です。


汗を多くかく場合は、体温調整が上手く出来ていない証拠です。


速いペースで登っているか、暑い格好で登っているか、単純に気温が高いかです。


登山の場合、体温をうまく維持するのが重要になりますので、暑かったら服を脱ぎ、寒かったら服を足す、これらの行動をこまめに行う必要があります。

 

汗で服が濡れてしまい、その後に寒くなって服を着る。

だけど下着は濡れたままだから、どんどん体温を奪われる。

こうなったら最悪です。

 

登山に慣れていない人は、同じ格好でずっと登ろうとします。上級者ほど、気温や体温の変化に敏感で、着ている物をうまく使います。

アウトドア系の衣類には、ゴアテックスが使用されている物だとか、ジャケットに蒸れるのを防ぐための排気用のジッパーがあったりしますので、こういった物も有効に活用しましょう。


50分歩いて10分休憩といった時間配分で登り、休憩中に体を冷やさないように注意しつつ、食事・水分をしっかりとるようにしましょう。

休憩中は一枚服を着る、そんな感じでいいでしょう。

 

最初の20分を歩いたら小休憩を取って、汗をかきすぎていないか、服装は適切か、靴ひもはキツすぎないか、足に異常は無いか、このままのペースで登って大丈夫か、といった点を確認しましょう。

 

よく、足が疲れたときに後ろ歩きをする人がいますが、絶対にやっちゃダメです。


足下を見ないで登ることになるので、つまずいて頭部を強打したり、アキレス腱を切ったり、足首をねんざしたりする危険性があります。


怪我をしないように、足下は確かめながら登るようにしましょう。

 

 

●富士山の登り方 高山病対策

 

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高度3000mを超える七~八合目辺りで、高山病の症状が出てきます。


高山病の主な症状として、ダルさ、頭痛、吐き気、食欲が無くなる、などがあります。


休憩の度に何か食べた方が良いと書きましたが、
「食べる気が起きない」となった時点で、高山病を疑った方が良いです。

そうなった時の為に、食欲がなくても口にすることが出来るゼリー飲料などを用意しておくと助かります。

 

高度3000mを超える当たりで、大きめの休憩を取り、まとまった食事を摂ったり、体に異常は無いかの確認をすると良いでしょう。
単純にそこにとどまることで、高度に慣れるという意味もあります。

 

高山病対策としては、ちゃんと水分補給をすることです。
こまめに、しっかりと水分を取りましょう。
喉が渇くのを感じるより早く、早め早めの補給が良いです。

 

高山病に掛かるかどうかは、体質・体調によります。
運動が得意な人でも、なる人はなります。
睡眠不足とか、飲酒も影響があるようですので、前日から無理はしないようにしましょう。

 

 

●富士山の登り方 寒さ対策

 

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場所によっては雪がこんなに残っています

富士山を軽装で登る人が、毎年問題になります。

Tシャツとハーフパンツとかで登って、途中で動けなくなる人が毎年います。


すごく簡単に言えば、富士山に登るなら、冬の寒さに耐えられる装備が必要です。

 

山では、高度が100mごとに気温は約0.6℃下がると言われます。


3000mの高度だと、平地に比べて18℃も温度が低いことになります。
平地が30℃だとしても、富士山では10℃、といった気温になります。
気温10℃は、東京だと冬の日の日中の最高気温くらい。

頂上付近だとさらに気温は低くなります。
御来光を見るために登るとすると、明け方の気温は0℃位です。

 

さらに、もう一つ。
風速1メートルで体感温度が1度下がるともいわれています。


富士山は風を防ぐ物がありません。
独立峰ですので、常に風にさらされています。


風の音がうるさいと感じるくらいで風速10メートルくらい。
富士山の頂上付近は、常に風速10メートルの風が吹いていると思って下さい。

 

以上の二点、高度と風の影響を受けて、富士山はかなり寒いです。


日中に登るだけならまだ良いですが、朝・夕・夜に行動するなら、体温を奪われない装備が絶対に必要になります。
出来れば、冷えた体を暖める装備もあると良いです。

 

防寒着は0℃以下で風がある場合にも耐えられる物を。
また、前述の通り、汗をかかない事が重要になります。


汗で濡れたままの服で過ごすのは、低体温症の危険があります。
また、靴下が汗で濡れてしまうと、足元に寒さを感じますので、インナーのシャツと、靴下の着替えも用意したほうが良いです。

 

アウトドアや登山に慣れた人なら、ガスストーブ(ガスカンに付けて使うコンロ)があると便利です。
便利と言いますか、寒い場所では圧倒的な力となります。


寒さに震える状況で、暖かい食べ物や飲み物を口にすると、ホントに生き返ります。
お味噌汁とかカップラーメンといった暖かい食べ物を、寒さで震えている人達の前で食べる。最高です!(最低なヤツですね)

運動したあとなので、塩味の濃い物が本当に美味しい!

あと、疲れている時に、暖かくてあま~い紅茶とか最高です!

 

 

●富士山の登り方 御来光を見る場合の注意点

 

「御来光」を見る為に夜中に富士山を登る場合。
御来光(日の出)は夏場はだいたい4:30頃です。


頂上に早く着き過ぎると、寒さの我慢大会になってしまいますので、注意が必要です。

 

以前、自分が弾丸登山したときのタイムスケジュールです。

18:00 駐車場着。高度(空気の薄さ)に慣れる。夕食や仮眠などで過ごす。
20:10 登山スタート 富士宮口 2400m 五合目
21:10 休憩
21:20 休憩 2780m 七合目
22:10 休憩 3070m
23:10 休憩 3200m 八合目
23:40 休憩 3365m 九合目
00:30 休憩 3590m 9.5合目
01:20 頂上着
04:30 御来光

このスケジュールは、大失敗の例です。
頂上で寒さに震えながら、3時間も待つことになりました。

 

現在の富士登山だと、御来光を見る場合は山小屋に泊まる事になると思います。
上手く調整できるなら、4:30ちょっと前に頂上に着くくらいのペースで早朝出発。


仮に時間までに頂上に着かなくても、登っている途中で御来光が見えればいいや、という気持ちでいた方が、気持ちが楽です。
渋滞問題があるからです。

 


●富士山の登り方 渋滞

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渋滞


昔から、お盆の時期や週末は、富士山が混雑します。
タイミングによりますが、富士山の頂上付近では渋滞が発生します。


その為、「頂上で御来光を見ようと思っていたのに、渋滞のせいでたどり着けない」
なんて事が起こります。

 

また、正しくは剣ヶ峰が3776mの本当の頂上です。
浅間大社などがある辺りは、まだ山頂ではありません。


その為、御来光が終わった辺りの時間帯ですと、剣ヶ峰へ登る道にも渋滞が発生します。頂上で皆が写真撮影をするからです。

 

ですので、

・御来光の時間より早めに行って、先に剣ヶ峰に登ってしまう
・御来光を早めに切り上げて、すぐに剣ヶ峰に向かう
どちらかが良いでしょう。


ぐずぐずしていると、剣ヶ峰渋滞に巻き込まれます。

 

時間と体力の余裕があれば、頂上の火口をぐるっと回る、お鉢巡りを楽しみましょう。


●最後に。下山・その他

 

ごく一般的な登山でも、怪我・遭難をする人がのほとんどが下山時です。
下りの道は、膝などの間接への負担も多く、頂上に登ったという目的達成後の気の緩みから、事故に繋がりやすいです。
最後まで気を緩めずに下山しましょう。

 

富士山を初めての登る人の、三人に一人は頂上まで登れない、と言われています。

高山病にかかってしまう場合もありますので、「まあ、登れなくてもいいか」くらいの楽な気持ちでいましょう。

 

「絶対に富士山に登る。チャンスは今回限りだ!」なんて気持ちでいると、足をすくわれます。


富士登山で大切なのは、無理をしない事。
無事に家に帰るまでが富士登山です。