こんばんは、日生 誕(ひなせ たん)です。
健康診断の結果が出たのですが、まさかのE判定。
要精密検査となりました。
NGの内容は「便潜血反応」。便に血が混じっていたという診断結果でした。
今までは、ややコレステロールが高めとか、肝機能が低下しているといった内容だったので、「お酒飲むから仕方ないよね」くらいの気持ちだったのですが、精密検査が必要と言われるとさすがにショックです。
ひょっとすると大腸ガンとか?
大丈夫だよね? 死なないよね自分。
というわけで、不安な気持ちでいっぱいの私は、大腸内視鏡検査に行ってきました。
今日はその前編として、検査準備のお話です。
●大腸内視鏡検査って何?
簡単に言ってしまえば、「おしりの穴からカメラを突っ込んで腸を検査する」という壮絶な体験イベントです。
直腸から盲腸の近くまで、何十センチも管を入れるわけです。なんかスゴイですね。
もちろん、何の準備もしないままにカメラを肛門から入れたらウ○コまみれ(汚い! 今回の内容はいろいろと汚いので注意!)になってしまいますので、前日から腸をキレイにするための準備が必要です。
前日は食事制限があり、おかゆとかロールパンとかうどんとか、消化の良い物しか食べることが出来ません。
食物繊維は摂取できないので、具の無いうどんといった食事内容になります。
卵は食べても大丈夫でした。
そして、前夜から下剤を飲み始めます。
何も知らなかった私は、
「あれ、この下剤って、朝になったら効いてくるのかな?」
なんて思ってました。
だって普通に考えて、寝る前に下剤を飲んだら、夜中に飛び起きてトイレに駆け込むことになるのは必至です。
最悪の場合には、寝たまま漏らしますよ。そんなアクシデントは起きて欲しくありません。寝ウ○コなんてしたら、人としての尊厳とか失われますよ。
さすがにその程度のコトは考えられているでしょう。
安心して下剤を飲んでから、ベッドに入りました。
夜中にトイレに飛び起きましたよ。
あやうく大惨事です。尊厳を失うところでした。
なんと表現すべきか、排便ではなく、噴射とか発射といった表現の方が正しいのではないでしょうか。
●当日は、腸内洗浄剤ムーベンを大量の水に混ぜて飲む
当然ながら、眠れぬ夜を過ごしました。
繰り返される便意の波。波状攻撃です。
長い時間トイレの中で人生について考えさせられ、寝不足のまま朝を迎えます。
検査当日は絶食です。何も食べられません。
お水は飲んで良いみたいですが、ここから大量の腸内洗浄剤ムーベンを飲まないといけないので、さすがに水分は必要ありません。
それより、なんですか、「ムーベン」って。
名前がふざけてます。
こういったものも製薬会社が作っているんでしょうが、どんな経緯でこんな名前になったんでしょう?
「新しい腸内洗浄剤ができました。名前はどうしましょう?」
「ベンを取るからベントールなんてどうかな」
「食事制限とか絶食とかしている状態で、べんとうって名前に入っていると食べ物を連想するんで、キツイんじゃない?」
「じゃあ、便が無くなる、便が無に、ムーベンでどうだろう」
「いいですね! ムーベン」
「いいんじゃないですか! なんかドイツ語っぽいし!」
なんてお馬鹿な内容の会議とかしていたらどうしよう。
あれですか。スゴク優秀な人達が製薬会社で働いていると思うんですけど、その能力の犠牲として絶望的にネーミングセンスが無くて、「ムーベン」なんて親父ギャグの領域なのに、誰も反対する人がいないで決定したとか。
あるいはみんな働き過ぎの状態で、夜、寝る前に思いつきで決めたとか。
新薬の命名権は部長級職にしか与えられていなくて、
「オレも早く出世して、ムーベンのような素晴らしい名前を薬に付けたい」
なんて社員のモチベーションを高めるくらいに、社内文化として根付いていたり・・・・・・。
閑話休題。話が思いっきり逸れました。
このムーベンですが、これだけで500mlもあるんですが、1.5リットルの水と混ぜて、合計2リットル分を飲まないといけないんです。
ちょっとした拷問ですよ。水責めです。
一気にではなくて2時間くらいかけて飲むんですが、ちょっと怖いのが、
「なるべく、一人で飲まないで下さい」という注意書き。
「決して一人では見ないで下さい」というキャッチコピーを連想させます。ホラーか。
まあ、薬の副作用とかで何かあるといけないからでしょうが、ちょっと怖いですよね。
独身のおっさんがムーベン飲んで死亡とか笑えませんし。
死に顔は汚いですが、腸内はキレイです。やかましいわ。
●そして大腸内視鏡検査へ・・・・・・。
ちょっと長くなったので、今日はここまで!
後編でいよいよ大腸内視鏡検査のお話です。
腸内をグリグリいじられます。