ひなせたん 寝る前に考えた

空想・夢想・妄想が主な成分

会社のボランティア活動について、たどり着いた結論がひどい

こんばんは、日生 誕(ひなせ たん)です。


少し前に、会社でボランティア活動を推進したいという話が、社長からありました。各事業部の責任者が集まる、執行部会議でのことです。


なんでも、「子ども食堂」をやりたいとか。


世の中には、食事も満足に出来ない子どもがいる。親が夜遅くまで働いて、子どもと一緒に食事が出来ないという話もある。困っている子どもたちを助けたい、会社として何か行動を起こしたい。


会社では、店頭での募金活動や、市内のゴミ拾いといったボランティア活動をおこなっていますが、新たな取り組みとして「子ども食堂」をやろう、という話になりました。


私も個人として養護施設に寄付など行っていますし、企業が困っている人を助けるのは、社会への貢献として必要と考えています。

 

hinasetan.hatenablog.com

 


「子ども達を助けたい」

スタートは良かったのですが、そこからどんどん変な話になっていきました。

 


●そもそも「子ども食堂」とは?


子どもだけで利用することができる、無料または低額で食事を提供する場所が「子ども食堂」です。栄養のある食事を提供し、他の人達と食卓を囲む楽しさを知ってもらう、コミュニケーションの場と考えられているそうです。

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私が住む街にも、「子ども食堂ネットワーク」という名称のNPOがありまして、そこと協力して実行できないか、まずは話を聞いてみようという話になりました。会社には飲食店を行う事業部もあり、場所や食べ物を提供できるだろうという考えです。


けれど、それは甘い考えでした。


そもそも、そのお店に子ども達が来店できるのか。

子ども達や親に、どうやって認知してもらうのか。

店舗を営業しながら、「子ども食堂」を開く事が出来るのか。

ランチや夕食の、店舗からしてみれば稼ぎ時の時間に、ボランティアを行う余裕があるのか?

また、一回だけの開催が出来たとしても、それが「子ども食堂」の狙いにマッチするのか。

本当に困っている子ども達は、継続して支援しないと意味が無いのではないか。それが出来るのか。


いろいろと検討した結果、「子ども食堂」を店舗で行うのは難しいのではないか、という話になりました。

 

 

●「子ども食堂」は無理そう。他のボランティア活動をしよう


ここからちょっとおかしな話になってきます。「子ども食堂」が無理なら、他のボランティア活動をしようという話になりました。


あれ? 「子ども食堂」のNPOを支援しよう、食材を提供しよう、お金を出そう、といった話にはならないのでしょうか?


そして、各事業部で企業のボランティアの情報を集めよう、となりました。

これもちょっとおかしいと思うのですが、各事業部ごとにわざわざ情報を集める必要があるのでしょうか。執行部会議で会社のトップが決めれば良いだけの話です。

まあ、広く意見を集めて決めたい、という考えも分からなくもありません。


結果的に、ものすごい数の提案が集まりました。

いくつかピックアップします。


・会議で集まる日に、本社まわりをゴミ拾い

・会社でチームを作り、災害地へボランティアに行く

・店舗で廃棄になる商品を持ちよって販売して、その売上を全額寄付する

・市のボランティアに参加する(海岸掃除など)

・介護施設へ行って本を読む、話し相手になる

・ペットボトルキャップの回収⇒ポリオワクチンの寄付

・学校等へのバザーへ商品提供

・店舗スペースを利用したフリマ開催により場所代寄付

・子供に向けた体験教室

・植樹などの緑化活動

・富士ゼロックスの「端数倶楽部」を真似る。給与の100 円未満の金額+αを集めて寄付

・YAMAHAのように、従業員が少なくとも年1回は社外ボランティア活動をする

・海外の子供たちに絵本を届ける

・世界の子どもにワクチン届ける

・富士山清掃プロジェクトに参加する

・寄付つき自動販売機を設置する

・炊き出しを行う

・地域のまつりの運営ボランティア

・保護猫、保護犬のお世話ボランティア

 

これだけの意見が出るのですから、社員のボランティア活動への意識は高いようです。さて、ここからどのようにボランティアの内容を決めていくのでしょうか。

 

 

●ボランティアとは何かを考えさせられる

 

実行の可能・不可能は除いて、意見・アイデアだけは多く集まりました。


最初に「子ども食堂」を行おうという話が出たときから、幾度かの会議を経ました。話を聞いたり、調べるためにも時間を使っています。正直なところ、「掛かった時間分のお金を寄付した方が話が早いのでは」と思わないでもありません。


ところが、具体的に何が出来るのか決めていこうという段階になって、

「社員にボランティアの意識を持ってもらいたい」

と社長が言い出しました。


・・・・・・ここに来て何を言い出すの?


会社の会議で決定する段階に来て、社長が「社員の意識がどう」とか言い出したら、間違いなくヤバい兆候です。「今までの話し合いはなんだったのかエンディング」を迎える兆候です。バッドエンディングの予感をひしひしと感じます。

 

繰り返しになりますが、募金や清掃活動は以前から社内で行っています。

むしろ、社員にはボランティアの意識はある。具体的な意見もたくさん挙げてくれました。

今回のボランティアの話に関しては、社長が「子ども食堂をやりたい」と言い出したのがスタートです。

 


社長「休みの日に集まって、海岸の清掃活動をしてもらいたい」

 


・・・・・・。

 

・・・・・・。

 

・・・・・・。


・・・・・・は?


いや、だから、社員が休みの日に集まってゴミを拾う活動は、もうやってるんだって!

何を隠そう、会社のゴミ拾い活動の第一回目を企画・実行したのは私のチームですよ!

このボランティア活動はもう何年も継続していて、毎年恒例の行事みたいになってますよ!

 

 

 

結論:来年度はゴミ拾いの活動を年2回行う

 

 

いやちょっと待って、今までの話し合いは何だったの?

なんでこんな結論になるの?

ここに至るまでに掛かった時間は何だったの?


それより、「助けたい子ども達」はどこにいったんだよ!


助けたい人がいるから、ボランティアとか寄付とかの行動を起こすのでしょう!


誰かを助けたいという善意から始まったはずの話が、どうしてこんな結論になるのか。

 

社員にボランティア活動の意識を持ってもらう前に、社長自身がボランティアとは何か、社内で何を行っているかを学ぶべきでしょう。

 

ボランティアについて考えさせられました。

 

ようするに、会社という体裁で、社員にやらせたかっただけなんですね。

ボランティアをしている会社という、世間からの評価が欲しかったんですね。

 

・・・・・・結局、「助けたい」なんて思っていなかったってコトですね・・・・・・。