こんばんは、日生 誕(ひなせ たん)です。
昨日の話の続きとなります。ガイドブックについている地図とか、ドライブMAPの改善点についてです。
まずはこちらを見て下さい。JAFのドライブMAP中部版です。
地図なので当たり前なんですが、1:698,000といった形で縮尺が書かれています。
それと、距離の目安となるスケールバー(40km)ですね。
で、このスケールバーなんですが、地図の隅に置かれているので、目安として使いにくく感じます。
あと、画像ではちょっと分かりにくいですが、こういった地図にはアルファベットや数字が、縦横のグリッド線で仕切られたエリアに割り振られていて、『観光スポットはC-2のエリア』といった形で、おおよその場所が把握できるようになっています。
簡単な図を貼っておきます。こんな形ですね。
で、改善点なんですが、このグリッド線を利用して距離(スケールバー)を記載すれば、もっと分かりやすくなるのでは、という提案です。
こんな感じです。
中途半端な場所で40kmと表示するより、『この地図の横線部分は50kmです』とした方が、分かりやすくないでしょうか?
・ガイドブックの地図やドライブマップは距離感が重要
世界地図のように広い地域を平面で描いた地図の場合、縦横の線は緯度や経度を表します。メルカトル図法と呼ばれるものですね。
それが、ガイドブックの地図やドライブマップの場合は、エリア表示のためのグリッド線となります。前述の通り、場所の説明などで『C-2のエリア』にありますよ、と分かりやすくするためですね。
例えば、縮尺が1:698000の地図の場合、
1cm×698000=6980m=約7kmとなります。
けれど地図を見ているときに、いつも定規で測りながら見ている訳ではありません。
確かにマップの隅に縮尺の表示と、距離の目安となる線は表示されています。ですので、どうしてもその場でおおよその距離を知りたいときは、指で測ったりしています。親指と人差し指で距離計を測って、指を動かさないように地図の目的の場所まで持っていく・・・・・・ってやり方です。
それならば、グリッド線を目安に出来ればいいじゃないか。
本来はマップのエリアを区切るための線ですが、これを利用すればいいのです。
上記の例のように、「横線は●●km」とした方が、分かりやすいでしょう。
・出来ればグリッド線は正方形が良い
地図によってはグリッド線で区切られたエリアの縦横の長さが同じではなく、長方形の場合もあります。
これは正方形にした方が、距離の目安としては分かりやすいでしょう。
横線は50km、縦線は60kmとか考えながら地図を見るのは面倒ですし。
斜めの距離を知りたい場合も、正方形なら縦横の線を1とした場合は約1.4倍(√2=1.414)の距離になるので、縦横の線が50kmなら斜めは70kmといった感じで、距離を把握しやすいです。
・旅行で無茶な計画を立てないように
旅行ガイドの地図やドライブマップを見る時は、基本的に「土地勘や距離感が無い地域」の地図を見ることになります。
その際、距離を把握していないと、無茶な計画を立ててしまいます。
ネット上で拾ってきた画像ですが、一例です。
意外と、地図の縮尺から距離を想像するのって難しいです。
この例は極端ですが、初めて訪れる町で「車移動でも意外と時間が掛かった」「目的地が歩いて行ける距離にあると思っていた」という失敗は、多くの人に経験があるのではないでしょうか。
・車で現実的に移動可能な距離はどれ位か
JAFのHPに、車での移動の目安が書かれています。
走行距離は、1日の総走行距離の限度として、高速道路なら500キロメートル、一般道なら250キロメートルぐらいを目安としましょう。
平均的な時速の目安としては、高速道路は1時間に60~70キロ、一般道は20~30キロぐらいで想定すると無理がありません。※JAF HPより引用
私が住んでいる静岡を起点として考えてみます。
静岡市から京都市 距離280km
静岡市から長野市 距離250km
自分の経験と照らし合わせて、高速道路を使えばそれほど大変ではない距離。半日くらいかかるでしょうか。一般道だと一日コース。
確かに、現実的な数字のようです。
ちなみに東京から京都 は距離460km。これは高速道路を使っても大変ですね。
・先ほどの北海道旅行の例だと
ちょっと画像だと分かりにくいですが、横に10マス、縦にA~Gまでなので7マスになるように、グリッド線が引かれています。
JAFドライブMAPの北海道地図の縮尺は1:988,000
横のグリッド線の長さが6.8cm
6.8cm×988000=6817200=68172m=約68km
縦に7つのエリアで分けられているということは、おおよそ70km×7=490km。
グリッド線の一辺が70kmとなっていれば、北海道本島は、縦横約500kmの大きさだと簡単に分かります。
一般道での移動が一日250kmくらいだと考えれば、自然と旅行の計画も現実的な物になりますね。
いかがでしょうか。
スケールバーはグリッド線を基準に表示する、というアイデアです。