ひなせたん 寝る前に考えた

空想・夢想・妄想が主な成分

文章を書くときは辞書を引くなという意見があったので、ガンダムで例えて反論する

どうも、日生 誕(ひなせ たん)です。

 

以前の記事で、

辞書を持たずに文章を書こうとするのは、

武器・防具を持たずに裸で戦場に立つのと同じ

と書きました。

 

hinasetan.com

 

最近は堀井憲一郎さんの『いますぐ書け、の文章法』という本を読んでいるのですが、その本の中で、

「文章を書くときに、辞書を引くな」
戦場での比喩でいえば、「敵と遭遇してまさに戦いが始まろうとしているときに、こいつ、"最新鋭の銃の扱い方について" なんてマニュアルを読んでるよ。あにやってんだよ。使い慣れた武器で戦え」

と書かれていました。

 

文章を書くときに辞書を引くのか、引かないのか。

全く逆の意見ですね。どちらが正しいのでしょうか?

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辞書を引くのか引かないのか。どっちなんだいっ!

ん?

ちょっと待って下さい。

「敵と遭遇してまさに戦いが始まろうとしているときにマニュアルを読む」

 

・・・・・・! 

その人、知ってます!

ある年齢以上の日本男子なら、誰もが知っているでしょう。

 

機動戦士ガンダムのアムロ・レイです。

 

●使い慣れた武器だけで現場に行くのがプロ

『いますぐ書け、の文章法』には、こうも書かれていました。

 使い慣れた武器だけで現場に行くのがプロです。
 アマチュアは"使ったこともない最新式全自動の銃" なんてものを持ってきて(中略)獲物が出たときにまったく使えずに襲われそうになっておたおたしてしまうが、プロは黙って使い慣れた木の棒とブーメランで獲物を確実に仕留める

 

うん、この状況をガンダムで例えてみましょう。

 

機動戦士ガンダム 第一話「ガンダム大地に立つ!!」で、アムロがガンダムに乗り込むシーン。

ガンダムの操縦マニュアルを偶然拾ったアムロは、民間人が虐殺されるのを目にし、自分がなんとかしようとガンダムの操縦席に乗りこみます。

 

プロだけが現場に行くとは限らない。アマチュアも戦場に立つ。

アムロは民間人の少年です。

そう、文章を書くのはプロだけではありません。

でも、立ち上がるのです。

戦う理由があるから。

アムロも、幼なじみであるフラウ・ボゥの家族やその他の多くの人達が殺されるのを見て、自分がガンダムに乗り込むのを決意するわけです。

そして、"使ったこともない最新式全自動の銃" に当たる、連邦軍の新型モビルスーツ、ガンダムを動かそうとします。

 

●使い慣れた武器なんてなくても、戦わなきゃいけないんです!

使い慣れた武器を持っていて、それで戦えるならそれで良いですよ。

でも、使い慣れたものを持っていなくても、戦わなきゃならない時があるんです!

まさにアムロがそう。

なんとかしなきゃという想いがあるから、マニュアルを見ながらでも戦おうとするんです!

 

アムロはなんとかマニュアルを読みつつ、ガンダムの起動を試みます。

その最中、ジオン軍のモビルスーツ、ザクから攻撃を受けるガンダム。

ガンダムの装甲は厚く、ダメージを受けません。

ジオン軍兵士ジーン「な、なんてモビルスーツだ。ライフルをまったく受け付けません」

 

あれ?

 

プロは黙って使い慣れた木の棒とブーメランで獲物を確実に仕留める

 

仕留められてないじゃん。

 

ザクマシンガン、台詞だとライフルになってるけど、効果ないじゃん。

ザクマシンガンを木の棒とブーメランに例えるのは、ジオン軍があまりに可哀想だけど、連邦軍の新兵器の前に全くの無力です。

軍人って、プロですよね?

プロでも、ダメなものはダメじゃないですか。

 

結果として、ジーンの操縦するザクは、素手のガンダムに攻撃を受けてダメージを負い、逃げようとしたところを背中からビームサーベルで斬られます。

獲物が出たときにまったく使えずに襲われそうになっておたおたしてしまうが、

おたおたしているのは、ジオン軍兵士のジーンで、民間人の少年アムロのほうが、やるべきことをやろうとしています。

 

●他にもある、ガンダムでアムロがマニュアルを読むシーン 

第5話『大気圏突入』でも、アムロは操縦席で冷静にマニュアルを読んで、ガンダム単機による大気圏突入を成功させています。

創作とはいえ、単独で大気圏に突入する以上の切羽詰まった事態があるなら教えて欲しい。

やっぱりマニュアルは大事です。

 

あと、このブログ記事を書きならが、ネットでいろいろ検索しました。

大気圏突入の際、宇宙船などが高温に晒されるのは、摩擦熱ではなく断熱圧縮と呼ばれる現象によって、物体表面の温度が上がるからなんだとか。

さらに、地上から打ち上げた宇宙船や物体の帰還の場合は、大気圏再突入が言葉としては正しいようですね。だからガンダムの場合は大気圏突入で良いのか。

勉強になりました。

検索って、辞書を引くのと同じことです。

書きながら、調べればいい。そして、学べばいいのです。

 

●書きながら学ぶ、という視点が抜けている

どんなときも成長のチャンスです。

「辞書はインプットのときに引こう。アウトプットのときは自前の言葉でやろう」

上記のようにも書かれていたのですが、インプットとアウトプットが明確に分かれていると思い込んでいるのは、ちょっと違うと思います。

 

検索はもちろん、文字入力ソフトで変換候補を探しているときや、辞書機能で意味を確認している最中も、勉強しているわけです。

 

書きながら検索する。調べる。

アウトプットし、インプットも行っているわけです。

 

●使い慣れたものが一番強い

『いますぐ書け、の文章法』には、このようにも書かれていました。

文章は、身の丈に合った表現がいちばん人に届く

これは、その通りだと思います。

 

辞書で調べて無理矢理に使用した言葉は、どこか浮いていて、人に伝えるという本来の目的を果たせない、不格好なものになります。

文章を書くときに、辞書を引くな

これは、自分の言葉で伝えようとするときに、いちいち辞書を引いているようではまだまだだよ、といった意味なんでしょう。

 

 

アムロにしても、乗り慣れたガンダムが一番強い。

 

 

結論。
俺はガンダムで行く!